無限大の面白さがあります!

農業を続けている魅力は何ですか?とよく聞かれるのですが、農家の魅力は人それぞれ感じ方が違うものだと思います。
自分は自然と共存しながら作物を生産するのが一番の魅力に感じられます。
天候はその年によって異なるもので、雨の日ばかりでなかなか成長してくれない年もありますし、逆に日照り続きで土がカラカラに乾いてしまい作物の元気も無くなってしまうこともあります。
自然が相手の仕事なので、なかなかこちらの思惑通りにいかないものですが、そこをうまく共存できるように自然と仲良くしながら頑張れる所が本当に面白いです。

長年農家の仕事をしているので、ある程度はその年の天候に合わせて上手に付き合うことができるようになりました。
やはり経験を重ねるほど上手に育てることができるようになるので、日々勉強の連続です。
現在進行中で勉強をして精進するつもりで頑張っているので、まだまだ自分は一人前の農家とは言えないのかもしれません。

消費者の声が嬉しい

生産農家として何よりも嬉しく感じるのは、自分が作った作物を食べてくれた方から喜びの声をいただけることです。
私が生産した作物は、地元の野菜直売所でも少し販売させてもらっていますが、そのコーナーに私の名前を紹介させてもらっているのです。
消費者に安心して召し上がってもらうことができるように、生産農家の顔を見えるようにしているのが地元の直売店のポリシーなので、私も写真と名前を紹介しています。

実は先日、直売所の担当者から連絡がありお客様からお礼を伝えて欲しいと言われたと教えてもらいました。
私の作った作物を購入してくれたお客様から、「この方が作った野菜が本当に美味しかった。今まで食べたこともないような味の濃さで、野菜嫌いなうちの子もしっかり食べてくれた」と喜んでいたそうです。
これからも美味しい野菜を作って下さいと伝えて欲しいと言っていたとの話を聞いたので、とても嬉しく感じました。

自分が一生懸命育てた作物に対してお褒めの言葉を消費者からもらえるのは、農家にとってこの上ない喜びなのです。
自分の子どもを褒められているような感覚になり、つい鼻高々になってしまうほどです。
もっと消費者に喜んでもらえることができるように、育て方の工夫をしてみようと努力を重ねることもまた楽しいと感じられます。

自分にしかできない農業を実現したい

今、日本の農業は大きな岐路に立たされていると言えるでしょう。
TPPの影響でどこまで日本の農業が打撃を受けるのかわかりませんが、外国産に負けないオンリーワンの農業を実現させることができれば私達農家も生き残ることができるでしょう。
私も自分にしかできない農業を色々と模索しながら頑張るつもりです!