軽トラは農家の必須アイテム

軽トラックは、基本的には日本の自動車メーカーが日本で使う日本人のために設計した車です。
農業や林業の世界でのニーズが高く、悪路走行を前提として設計されています。

全幅1.48m未満の小さなボディは悪路や狭い道でも走れ、最大積載量は350kgと小さいながらも力持ちです。
日本の風土や日本人の生活と深く関わってきた車が、「軽トラ」です。

軽トラ選びのポイント

その1 2WD or 4WD
軽トラの4WDには、手動で2輪駆動と4輪駆動の切り替えができる「パートタイム4WD」と、常に4輪駆動で走行する「フルタイム4WD」の2タイプがあります。

その2 MT(マニュアルトランスミッション) or AT(オートマチックトランスミッション)
軽トラでもMT車とAT車が選べます。
AT車に比べMT車の方が、悪路走破性が高いためMT車のほうが根強い人気があります。

その3 農業用グレード
軽トラのモデルには、農業用グレードがあります。
外観のデザインには、あまり違いはありませんが、農作業に特化した機能が装備されています。
農業用グレードは、5速MT車が一般的です。

農家にオススメのモデル

その1 スズキ「キャリイ 農繁スペシャル」
軽トラの定番といえば、スズキのキャリイです。
最新モデルには、副変速機(高低速2段切替え式)のパートタイム4WDやデフロック、作業灯などが標準装備され、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」が搭載されています。

荷台フロアは長さ、2030mmと積載力も高く、荷台の積み降ろし作業の負担軽減のために、荷台床面地上高が650mmと低めの設計になっています。
なお、ボディには防錆合板が使用されているのでサビにくく、サビが酷くでた場合でも、荷台ごと交換できるように、荷台が完全に分離できる構造になっています。

その2 ダイハツ「ハイゼット トラック スタンダード 農用スペシャル」
ダイハツ工業のハイゼット トラックは、1960年発売の古い歴史をもつ軽トラです。
現行モデルには「スタンダード 農用スペシャル」と「スタンダード 農用スペシャル SAⅢt」があります。

副変速機(Hi-Loモード切替機構)、スーパーデフロックに加えて、パートタイム4WD、大型の荷台作業灯などを標準装備しており、後者モデルには、衝突警報&衝突回避支援ブレーキ機能「スマートアシストⅢt」が搭載されています。
そして、重荷に耐えるためにリヤ4枚リーフスプリングを採用しています。
積載力にも優れ、荷台フロア長さ2030mm、荷台フックは25箇所あります。

その3 ホンダ「アクティ トラック ATTACK」
乗り心地に定評のあるのが、ホンダのアクティ・トラックです。
ホンダ独自のミッドシップ・リアドライブ方式は、前後の車軸の間にエンジンを置くことで、エンジンノイズを抑え、空荷時の走行でも安定化をはかっています。
農業用グレード「ATTACK」は、フルタイム4WDであり超低速ギア付きとなっています。

また悪路走破性、登坂性も高くなっており、リアデフロック、作業灯なども標準装備されています。
最新の軽トラには、安全性能が強化されて高齢の農業者向けともいえます。
運搬作業や堆肥散布、移動販売などのあらゆる場面での活躍が期待できます。