危険を伴う作業であることを忘れずに!

農業機器を活用することで大幅に農作業が楽になりましたが、その引き換えとして危険を伴う作業になることも忘れてはいけません。
作業に慣れた頃に気の緩みが生じてしまい、大怪我を負ったり場合によっては命を落としてしまう事例も少なくないのです。
農業機器の取り扱いには十分注意して、安全に活用することを心がけてください。

トラクターは要注意

実際に農業機器を使っている時に重傷を負ったり死亡事故に至るケースで多いのが、トラクターに乗っている際に転倒や転落をするという事例です。
運転操作に慣れているつもりでも、ほんの少し気を抜いたためトラクターを転倒させてしまい、運悪くその下敷きになってしまって大怪我を負ったり残念ながら亡くなってしまうケースが多いのです。
たまたま事故が発生した時近くに人がいたらすぐに発見してもらえて素早く処置を施してもらえますが、近くに人がいなくてしばらくそのままの状態になっている本来は助かる状態だった方も残念な結果になる場合もあります。

トラクターを使用して農作業を行う場合には十分注意をしながら事故を起こさないようにすることと、近くで誰かと一緒に作業をしていて異常が発生した時にはすぐに助けてもらえるように準備をしておくことをおすすめします。

巻き込み事故も多い

農業機器は大きな爪や刃物のような機械を使用する場合もあります。
見た目だけでもかなり危険なように感じられますが、作動している時に気を抜いてしまうと巻き込まれて大怪我をする可能性もあります。
怪我では済まずに命を落とす事例も少なくないため、必ず作業中は集中することが大切ですし、周囲に人が存在していないか気を配る必要もあります。

事故の予防策について

転倒事故や巻き込み事故などを防ぐためには、ほんの少しの気の緩みや正しい使い方を守っていない事が原因になっている場合が多いため、常に正しい操作を心がけることが大切です。
きちんと取扱説明書を確認しながら作業手順通りに行うことが大切です。
特に一年のうちに何度かしか使用しない農業機器は、次のシーズンに使用する際には忘れてしまっている場合もあるので、わかったつもりで使用しないで改めて確認するようにしてください。

また、しばらく使用していなかった場合には必ず点検整備を行って正しく動作するか確認してください。
故障が生じたまま使ってしまうと危険な状態になることも予想されるので十分注意してください。

あらかじめ危険を予測することが事故を防止するために大事なことなので、もしかしたらこんな事故になるかもしれない…と考えて慎重に作業を行ないましょう。
仕事に慣れてきた時が一番事故を起こしやすい時になることを忘れないでください。