効率性をアップさせることが大事

農業の仕事は天候に大きく左右されるので、いかに効率良く作業を行うかがその年の収穫量を決めると言っても過言ではないくらいです。
しっかり計画を立てて作業を行っている農家も多いですが、個人的には複合作業を行った方が時間を大幅に削減できることと、作業工程の単純化を進めることができて良いと考えています。
複合作業で効率アップするプラスのメリットについてご紹介します。

複数の工程を大幅カット

複合作業を行うことで大幅に時間的なロスを削減できるメリットがあります。

例えば施肥や耕うん、畝立て、播種の4工程を行う必要があった作業が、複合作業によって一度に行うことができるようになります。
以前の4工程を終える途中で雨が降ってしまうともう一度最初からやり直しが必要になる場合もありました。
数日間のロスが発生して作業を再開したものの、また雨が降ってしまうと作業が伸びる…というのを繰り返すといつまでも作業が進みません。
複合作業ならまとめて作業を完了することができるため、無駄な作業時間のロスを避けることができるのです。

複数の工程をカットすることで得られるメリットは時間の削減だけではありません。
トラクターの燃料代を大幅にカットできたり、作業に従事する人数を削減することで人件費を削減することにも繋がります。
あらゆる面で効率の良い作業が実現するのです。

複合作業の様々なメリット

複合作業を行うことで時間や費用の削減に役立つのですが、他にも細かい部分でメリットを感じられるものです。
畝立てを行う際に合わせて畦の中に施肥を行うことができるので、全層を施肥していた時と比較して大幅に減肥を実現することができます。
環境への配慮にも役立つことから、畦内施肥を行うことで得られるメリットはかなり大きいものだと言えます。

心土破砕とロータリー耕を同時に作業できるので、爪の交換代を削減する効果も発揮します。
時間をかけずに柔らかい土に仕上げることができるだけでなく、後作業機の爪にかかる負担を軽減できることから、従来よりも爪の寿命を伸ばして交換コストを下げることができます。

また耕うんをしてから播種を行うことができるので、他の雑草が生えてくる前に播種が可能になることから余計な除草剤をまかずに済みます。
発芽の速度も均一になることから、品質の良い作物を育てることができるのです。

このように複合作業を取り入れることで様々なメリットを得ることができるため、多くの農家で導入事例が増えています。
今後はより効率のよい農業を目指す動きが加速すると予想されるため、複合作業を取り入れる事例が増えるでしょう。
年々農作業の効率化が進んでいくので、今まで以上に農作業が楽になる時代が訪れるかもしれません。