日本農業技術検定について

農業を仕事にしていきたいと考えている方に取得しておくと良い資格があります。
日本農業技術検定という資格がそれにあたり、農業を仕事とする方や農業系の大学や大学の農学部などの学生の方には取得しておくとメリットになる事もある検定です。
(参考:日本農業技術検定)
持っておかないと仕事ができないというものではありませんが、取っておくと農業技術を専門的に学んでいる証拠になり、外部からの信頼できる評価となります。
最近ではJAが社員に受験する事を奨励している他、農業関連の事業を行っている企業でも注目度が高まっています。
農林水産省や文部科学省も後援として推奨している検定です。

試験の内容

試験は学科試験と実技試験があり、農業技術を客観的に評価できるようになっています。
専門的な内容が多いため、検定のために勉強をする必要もあります。
1級から3級まで分かれており、1級が最も良いランクとなっています。
3級は実技試験がないため、比較的合格のハードルは低くなっています。
内容としては3級は入門レベルとなっており、農業に関する用語の意味を一通り理解できるレベルです。
2級は農業管理が行えるレベルですがその中でも基本のレベルです。
また、最上位の1級は実践レベルの高度な知識も技術を備えているレベルとなっています。
あなたの今のレベルに合わせた級を取得する事で段階的にレベルアップしていく事ができます。
もちろん上の級を持っている方が評価は高くなり、職場によっては収入アップにつながる可能性もあります。

問題の構成などについて

学科試験は50問、ないしは60問の問題から構成されており、農業について一通り学んでおかないと対応できない問題が揃っています。
そのため、合格ラインに入るためにはそれなりの対策が必要になります。
対策には受験のための問題集が市販されているので、そうしたもので演習を積んでおきましょう。
何度も繰り返し学んで理解を深めておけば、本番の問題でも対応する事ができます。
むやみと難題が出るというよりは農業に必要な知識などを押さえているかという所が問われています。
(参考:日本農業技術検定3級対策ページ)

合格ラインの点数は1級と2級は70%、3級は60%となっており、ある程度のミスは許されるようになっています。
また、1級と2級に関しては受験資格もあるため、詳細な条件も確認してから検討する事をお勧めします。

どの程度の収入アップにつながるかという点については、まだ日本農業技術検定は比較的新しい検定でもあり、職場によって異なる部分が多くなっています。
ですが今後も注目度は高くなる事が予想されているため、今のうちに取得しておくのもお勧めと言えます。
2013年は約22000人が受験しました。
今後も受験者数の伸びや今後の企業の評価など、注目しておく事が多い検定です。