コストの削減に役立ちます

農作業には様々な農業機器があると便利ですが、あれこれと農業機器を買い揃えるのは大変です。
経費ばかりかかって予想よりも収穫量が見込めなければ赤字になる可能性があるため、特に新規就農したばかりの方は農業機器をまとめて買い揃えるのは避けた方が良いのかもしれません。
一年間のうちに頻繁に使用するような機械ではない、今まで使っていた農機具が故障したため直ってくるまでの期間はどうにかしたい、既に持っている農機具だけど天気が悪くなると予想されるので一刻も早く作業を終わらせてしまいたいなどの場合に農業機器を一時的だけ使いたいというニーズが生まれます。

このようなニーズに応えるため、各地域に存在している農協では農業機器のレンタルをしている場合があります。
加入している農協によっては対応していない場合もありますが、事前に農業機器のレンタルを実施しているか確認しておくことをおすすめします。
ここでは実際に農業機器のレンタルを行っているJA佐渡の農機レンタル事業についてご紹介します。

参考:JA佐渡 | 農業機械のレンタル事業

購入するよりもお得!?

JA佐渡では使用頻度の少ない田植機を事例にレンタルと購入時の比較を紹介しています。
面積が2ヘクタール、田植機の稼働日数は2日間という事例で考えてみます。
例えば6条田植機を購入した場合は約200万円の費用が必要になります。
購入費用を借入して購入した場合の利子や定期的に行う修理代、10年間使用した場合で考えた減価償却費などを考慮した結果、年間で約28万円の経費が発生することになります。

これに対してレンタルをした場合は、一日のレンタル料金が約3万円なので2日間なら約6万円かかります。
この他に点検整備量や納入引取費用、試運転指導料、洗車料などの経費を含めてもトータルで約8万5千円程度のコストで済むことになります。

田植機を購入した場合とレンタルした場合では年間で約19万円もレンタルした方がお得になるという計算になります。
これを10年間続けた場合、約190万円も違いが生じることになります。
購入した田植機が大きな故障をしたため、予想以上に修理代金が高くなる可能性もありますので、場合によっては更に大きな金額の差が生じることも考えられます。
一年間のコストだけで考えてみても、10年後のトータルコストで考えてみても購入するよりもレンタルをした方がお得になると言えます。

JA佐渡で農業機器をレンタルする場合には、事前に予約が必要になります。
空き具合を確認してから点検整備を行ない配車の手配など諸々の手続きが必要になりますので、最低でも使用希望の4日前くらいから予約を入れておくことをおすすめします。
他の地域の農協でも同様のレンタルを実施している場合が多いので、ぜひご確認ください。