様々な仕事ができる農業マシン
先に紹介したトラクターに性質が似ているものの、また違った事ができる機材として「管理機」というものがあります。
この管理機もアタッチメントを装着することによってできる仕事を増やすことができるタイプの機材であり、主に行うことになる作業が耕うんである点についても違いがありません。
しかし、トラクターが大型の機材であるのに対して、管理機は比較的小型の機材となっています。
トラクターと管理機とでは、機能自体は似通っているものの、使われる目的に違いがあるためです。
トラクターは作付けを行う前の大規模な耕うんや畝立ての為に使用されることが多い道具ですが、これに対して管理機は作付けが行われた後、栽培中などに行われ補助的耕うんを目的として使用されることが多い機材となっています。
この他にも、作物によって利用できる用途が違っているため、アタッチメントとしてどのようなものがあるのかを見て購入するメーカーを選択する必要が有るという点についても、トラクターと同じだといえるでしょう。
機材の使用方法
それでは、実際に管理機を使用する場合の使用の流れについて簡単に紹介します。
管理機を使用する場合、まず注意しなければならないのが、エンジンを入れる前に必ずギアをニュートラルに入れておくということです。
ニュートラル以外のギアに入れておくと思わぬ動作をしてしまい事故の原因となるため、注意するようにしましょう。
その上で、アクセルを入れたまま、リコイルを引いてエンジンを稼働します。
こうして管理機が稼動状態にあったら、ギアを変更して動かすことができるようにしましょう。
後の操作についてはメーカーによっても違いがあるため、個別の内容についてはそれぞれのマニュアルを読むようにする必要があります。
それでは、実際に管理機を使用することによってできる作業としてどのようなものがあるのかについて、幾つか紹介します。
まずは畝立て作業についてです。
これは作付面積が広い場合であれば耕うん機を使用することが多いですが、そうでない場合であれば管理機による畝立ても十分可能になっています。
畝の大きさなどについては固定の場合もあれば、可変の場合もあり、これについてもメーカーに寄って違いがあるため確認をしておく必要があるでしょう。
アタッチメントによって、丸型の畝だけではなく、台形型の畝を作る事ができる場合もあり、作物に合わせて適切なものを選択するようにしましょう。
この他に行える作業として、畦際の溝づくりや、除草作業というものがあります。
これらも補助的な作業として重要なものであるため、農業をしていく上で大きなサポートを得る事ができるでしょう。
トラクターでは使いにくいような細かい部分の作業に適切です。