自己資金が必要

農業をこれから始める方はまずは自己資金が必要になります。
農業というと土地や農作業をするための機械など、資金が必要になりそうなものも多くありますが、実際の所どれくらいの資金が必要になるかというと、最低でも800万円というレベルになります。
基本的に農業を始めるにはかなり大きなお金が必要になるのです。
内訳としては1年分の生活費と農場運営に必要なコストが年間で500万円ほど、設備などに投資する費用として300万円という内訳です。
農業は作物を栽培していきますが作物もすぐにはできないため、ある程度先を見て資金を準備しておく必要があります。
(参考:三菱東京UFJ銀行)

食べていけるようになるには3年

また、1年目にできた作物で十分な収入になるかというと、これも難しい面があります。
目安として言われているのは3年です。
3年農業を続ければある程度生活できる水準になるため、3年持ちこたえられるだけの資金を用意しておくとより安心です。
これを考えると2000万円ほどの資金を用意しておく事が必要となり、農業を始めるにはそれなりに大きな覚悟を持って取り組む必要があると言えます。
サラリーマンを辞めて農業をしたいという方でも失敗する方がいますが、やはり逃げのような形で農業を始めるとあまり上手くいかない可能性が高くなります。
始める際には気をつけておきましょう。
(参考:三井住友銀行)

土地の確保について

農業を始めるには土地の確保が必要になります。
これまで土地が少ない事が農業を始めるにあたっての大きな壁でしたが、最近は高齢の方が趣味で行っている農業を辞めたり、後継者の関係で土地を手放す方が増えています。
農業機具なども安く購入できる可能性もあるため、敷居は今後も少しずつ下がっていくと見られています。

農業を始める前に行っておきたい事としては、まずはテスト的に栽培を行ってみるという事です。
いざやってみたけれど上手く作れないという事を防ぐために、ホームセンターなどで売られている苗木を栽培し、野菜を作ってみる事をしてみると良いでしょう。
これが上手く作れれば、本格的に農業をしていっても、最初から失敗せずに作れる可能性は高くなります。

また、収入の計画表を予想として作り、農業を始めたい方を支援する窓口などに相談に行くと良いでしょう。
現実的なプランと判断されれば、より具体的に進むアドバイスを行ってもらえる事も多いです。
最初に大きな資金が必要だからといっても、必要以上に農業を恐れる必要はありません。
やるべき事を一つずつこなしていけば結果は出てくるので、それを軌道に乗せていく事がまずは大切です。
農業を始めて上手くいく方は約半数と言われています。
半数の方よりも努力するようにしていれば自ずと結果も付いてくるはずです。
農業をなぜ始めようと思ったのか、初心の気持ちを忘れないようにしてやっていくと良いでしょう。