農家

パワフルな農業マシン、トラクター

トラクターは農家を営んでいる方でなくてもご存知の方も多い農業マシンです。トラクターには大きな車輪が付いており、畑でも走行できるようになっています。後ろにトレーラーのようなものが付いており、単体では動かないものを引っ張って動かしたり運んだりするために使われます。(参考:Wikipedia トラクター)

トラクターの基本的な構造は前輪の上のあたりに運転席があり、トラクターを操作できるようになっています。運転席の下にはエンジンルームがあり、ここがトラクターを動かす原動力となっている部分です。最近では様々なトラクターが販売されていますが、このエンジンの性能はトラクターを選ぶ際の一つのポイントともなる部分です。品質が良いものの方がやはり畑のタフな作業にもしっかりと対応してくれます。

また、走行の際の早さは比較的ゆっくりなスピードをイメージする方も多いと思いますが、時速40kmと比較的スピードが出るものも多くあります。中にはスピードをより出せるタイプのものも販売されており、そうしたものでは時速80kmほどまで出せるものもあります。(参考:ホンダ フィット)

これは畑ではあまり早いスピードは必要ないものの、物を牽引して運ぶ際にはスピードが出せる方がより効率よく移動できるためです。農業は効率が大切になる面もあるため、こうしたスピードは大きな要素なのです。もちろん大型のマシンなのでスピードの出し過ぎには注意して気を付ける必要があります。

トラクターは自動車免許、大型は大型免許が必要

トラクターには基本的には4つのペダルがあるのが特徴です。クラッチと二つのブレーキ、アクセルという4つです。ブレーキが二つあるのは車輪をそれぞれ独立してブレーキをかけられるようになっているためで、運転に慣れていないと扱えない事があります。トラクターにはこうした多くの特徴があります。有効活用して農業を効率よく進めていく事ができるので、ぜひ導入する事をお勧めします。

ちなみにトラクターは、一般的な自動車免許でも運転することができますが、トラクターの大きさによっては「大型特殊自動車」の免許が必要となるため注意が必要です。こちらは、建設重機やトレーラーのような大型の車を動かすための免許ですが、区分が細かく分かれているため、トラクターを動かすだけなら「農耕車限定」の大型特殊免許を取得するだけでいいでしょう。こちらは、運転教習所で検定を受けることで取得できますが、自動車免許を持っている人であれば、合格することは容易でしょう。

また、自動車免許を取得していない人でも、短期の合宿場などを利用することで、自動車免許と大型特殊自動車の免許を併せて取得することも可能です。

転倒や転落防止の安全フレームROPS

また、最近のトラクターにはROPSと呼ばれるパーツが付いているものが多くなっています。これは万が一トラクターが転倒や転落をしてしまった際に運転手の方を保護してくれる安全フレームの役割をしているものです。特に畑は平らな面ではないため、土の状況によってはトラクターが転倒するという事があります。そうした時に安全に配慮がされていないトラクターだと、運転手の方にも被害が及んでしまう可能性が大きくあり、時には命に関わる事もあります。

こうした万が一のトラブルに備えてROPSは付けられており、最近販売されているトラクターには多くのモデルで導入されています。これはトラクターに乗っていた運転手の方が命を落としてしまった事例がきっかけとなっています。
事故も多発していたため、対策としてROPSが搭載されるようになったのです。