肉体労働が多い農家の仕事
農家の仕事をしている上で、何が辛いか、と聞かれれば、やはり肉体労働が多い、ということが辛いポイントの1つだと言えるでしょう。
昨今では農業機械も発達しており、昔の農家に比べると随分楽になっていることは事実です。
しかし、それでもまだまだ手作業で行わなければならないことも多くある上、そもそも規模の大きい農家でなければ高額な農業機械を購入できないことも多く、使用できないことも少なくありません。
特に農業をしている時に痛めてしまうことが多いのが腰です。
育てている作物によっても違いがありますが、特に根菜類などの栽培を行っている場合、どうしてもかがみ込んだり、中腰になるような姿勢で活動をすることが多くなります。
このような姿勢は腰に対して強い負担がかかるもので、長時間その姿勢で活動していることによって腰を痛めてしまう農家も少なくないでしょう。
また、仕事は場合によっては早朝から行わなければならないことも多くあります。
作付けの期間や収穫の期間というのは特に仕事が多い時期で、この時期は早朝から夜近くまで作業を行っているということも少なくありません。
長い時間ずっと力仕事をしていることになるため、疲れが溜まりやすい仕事であることは間違いないでしょう。
農家といっても、育てている作物によって活動の中心となる時期には違いがあります。
夏場が中心となる農作物もあれば、冬場が中心となる農作物もあります。
二毛作というような形で農家を行っている場合、年中通して仕事があることになるため、休まる暇があまりない、というのも疲れるポイントと言えるでしょう。
災害が怖い
良く台風などが訪れると、水路を見に行って亡くなる方がニュースになるかと思います。
恐らく多くの人は、なんでそんな時にわざわざ水路を見に行くのだ、と思われることでしょう。
しかし、農家からするとこれはある程度仕方がないことです。
もちろん亡くなってしまう程熱心に水路に近づくべきではないとは思いますが、災害によって水路に問題が発生すれば、その年の農作物が壊滅してしまうことも少なからずあります。
特に稲作を行っている農家の場合、水路は自分のためのものだけではなく、他の人の田んぼにつながっている場合もあります。
それによって被害が発生してしまえば、その人達にとっても問題が発生してしまう、という責任感から上記のような問題が発生してしまうことがあるのです。
その例は極端な例であるとしても、ともかく災害というのは私達農家にとっては極めて大きな脅威です。
基本的に自然災害はその発生を抑えることができるものではありません。
いかにして災害が発生しても被害を抑えることかできるのか、ということに農家は腐心しています。