農業も「働き方改革」しなければ

女性が働きやすい環境にすることや労働法を理解すること

農業に従事する人を増やすには、環境を変えなければいけません。
それにはまず、女性が働きやすい環境にしましょう。
清潔なトイレや更衣室なども必要です。

そして、基本になる労働法を理解した上で人を雇うようにします。
給与はきちんとした基準で払う、労働時間を工夫して休みやすくすることも大事です。
そうした働きやすさがあれば、人はやりがいを感じます。
また、どんな思いで経営しているか、担当業務はどのようなことかも、働く人にわかりやすく伝えるようにした方が良いです。

正社員として働ける意見を言いやすい環境

1年を通して、どんな作業をするのかもわかりやすくしましょう。
そして、正社員登用できるようにしたいものです。
そうすれば、所得が安定し、人も安定します。

季節によって異なる作業をピックアップして、農閑期などに休みをとれるようにします。
そして、子育て中の人も働けるような柔軟な時間勤務も重要でしょう。

また、働いている人がこうしたいということを、言えるような環境つくりも必要です。
一人ひとりを公平に評価して、コミュニケーションを密にしましょう。
このようにしておけば、規模の大きな農場になっても、働き手をきちんと確保できます。
こうした環境の良い職場で、働きたいという人は多いものです。

新しく雇用する人の人材育成も大事

新しい人材を雇用するときは、農業が初めてという人も積極的に撮りましょう。
理解してもらえるようにすれば、そういう人が増えて、自然と農業人口が増えるきっかけにうなるかもしれません。

その場合は経営者としての考えをしっかりと伝え、今後の目標や仕事の内容についても、理解してもらうことが大切です。
向き合って話すこともよいですが、HPやSNSなどで発信するという方法も現代的で、わかりやすいでしょう。
このようにして、職場としての農業をアピールすることで、勘違いを防ぎ、中途の退職者を出さないことになります。

どんな人材が必要なのか採用の時に明確にする

新しい人を雇う際、雇用者と応募者のお互いの考えが違っていた場合、残念ですが、仕事を続けられないということがあります。
そうならないように、今、欲しい人材はどのような立場の人なのかを、はっきりさせておきましょう。

たとえば、自分としては、長く続けてくれる正規の人材が欲しいと思って、募集したのに、応募者は留学目的のためのバイトとしか考えていなかった、ということもあります。
この場合、募集する際に、正社員のみということを明確にしておきましょう。

また、採用前のインターンシップの制度などを活用すると、こうしたズレは防げます。
その他に、地元の農業高校との交流などをしておくと、その中から良い人材を確保できるかもしれません。