人手不足を補う今後の農業

農業の問題点

近年、農業に関心が高まっています。
TPP、地産地消、6次産業化という言葉もよく聞くでしょう。

人々にとって、だいじな「食」を支えてきた農業ですが、ここで転換期に来ています。
人材不足という点です。
平均年齢60歳を超える農業従事者の高齢化により、労働力、担い手不足という農家も少なくないでしょう。
農業人口の減少をどうするかが、大きな課題です。

農業というと、ネガティブなイメージを抱きやすいでしょう。
貧しさ、重労働、汗と泥まみれという若者が余り良く思わない状態を想像するかもしれません。
しかし、農業は重要な産業です。
何と言いましても、誰もが口にする食糧の生産を行い、社会と経済の安定の基礎を築いていると言えます。

このようなマイナスなイメージから結婚相手が見つからず、残念ながら、就農を諦めざる得ないという残念な農家も多々あります。
こういった農家をより巻く問題点は、多くあるというのが現状です。

今後は、若い人材確保が大きな課題であると言えるでしょう。
しかしながら、不安定な収入、虫の被害や自然災害での痛手など、相場の暴落等、農家はリスクが多いので、若者に嫌われがちなのです。

人手不足への対策

人手不足の対策として、近代化があります。
日本は、農業の近代化が著しく遅れているのです。
農業は天候に左右されがちですが、野菜工場や大きなビニールハウス栽培等を行うと、人手はそれほどいりません。
常に高品質で安定した野菜栽培が出来るでしょう。

生育に関わる様々な労力もコンピューター管理することで、いらなくなる可能性もあるでしょう。
こうしたことで、人手不足への対策が出来るかも知れません。

技術開発の課題

上記に書きました様な技術開発には、大きな課題もあります。
現在、キノコ、レタス、ホウレン草、イチゴ、カイワレ、スプラウト等の多くの野菜がビニールハウス栽培されていますが、課題はまだまだあるのです。
多くの資金、大量の水が確保できる土地が必要です。
特に水がないと、植物が育ちません。

現在、その対策として行われているのは、雨水を蓄えるということです。
この雨水を濾過して、必要最小限な量を植物に与えます。
まるで、点滴のように、植物に1滴ずつ与えるというやり方です。

その他に海水を使います。
海水を淡水化して、利用するという方法です。
こういった様々な方法を試みて、水分不足にならないように、植物を育てるのです。

このように、現代の農業は、泥まみれ、汗まみれではなく、技術開発です。
それには、若い力が必要でしょう。
若い皆様、視点を変えて、農業を見直してみませんか。
これからの農業は考え方次第ですから、若者の知恵が必要ですし、コンピューターの知識も、必要になるでしょう。