農業新規参入にかかる資金調達をクラウドファウンディングで

一般的な資金調達方法とクラウドファウンディングでの制約

新規事業に必要な資金を集めるための方法としてすっかり定着してきた感があるのが「クラウドファウンディング」です。

まずざっくりと「クラウドファウンディング」とは何かということから説明していくと、これはインターネットを通じて世間に向けてこれから自分がやろうとしている事業計画を公表することで、その趣旨に賛同してくれる人を募り資金を集めるという方法のことです。

そうした一般から資金を集める方法は歴史的にはかなり古くからありましたが、インターネットが普及したことによりここ数年で一気に一般に浸透したという感じがあります。
既に海外では新製品の開発や販売のための資金調達の方法としてクラウドファウンディングは一般的になってきており、従来までのような銀行など大手金融機関から融資をしてもらうという方法にとって代わっていくだろうと予想されています。

これまでクラウドファウンディングというと、IT系のベンチャー企業のサービスや、銀行などでは新規性を十分に理解してもらえそうにないような斬新な製品などで行われることが多かったのですが、近年注目を集めるようになってきた農業においても同様に利用をする人が増えてきています。

農業に興味はあるけれども自らが農業経営者になるには土地購入費用や機材の準備費用、その他事業を運営していくための費用を準備をするためのまとまった金額がないという悩みを持つ人は多いので、そうした人にとってクラウドファウンディングは大変便利な方法といえるでしょう。

しかし注意をしておきたいのが、一般的な金融機関からの融資とクラウドファウンディングではそのしくみや義務が大きく異なるということです。

クラウドファウンディングの場合、金融機関など一箇所から多額の金額を受け取るのではなく、不特定多数の人から少しずつお金を集めるという方法になります。
そのため実際に事業運営が開始されたら、製品の発送や分配金の発送などを自分の責任で行っていかなければいけません。

また実際に事業をしてみて路線変更をしたくなったという場合も、最初に説明をしたこと以外に金銭を使うことができないといった状況も生まれてきます。

実際にクラウドファウンディングを活用した資金調達方法

クラウドファウンディングは現在国内外で数多くのプラットフォームが用意されていますが、農業プロジェクトということで行うのであれば、専用の「FAAVO」というものを利用するのがおすすめです。

こちらは農業・林業・漁業に関連した事業計画を掲載していくことにより、そこで気になった人から資金を集めることができます。

既に全国各地で多くのプロジェクトが掲載されているので、自分の計画も興味のある人に多く見てもらいやすくなります。