農家と直販契約のECサイト

「Ragri(ラグリ)」の特徴、農家のメリット

これまで農家が収穫した農作物を販売するときには、それぞれの地域の農協を通して出荷をするという方法が一般的でした。

しかしこの農協(JA)という組織は地域の農家をまとめ、農機具の支援や金融事業といったものを行うという利便性がある一方で、組織が大きくなりすぎたことにより運営が硬直化しそれぞれの農家の裁量で農業経営ができなくなってしまうという問題が起こるようになっていました。

2017年頃より小泉進次郎議員が「農協改革」ということをしきりに説明している場面を見かけていますが、これはかつて小泉内閣で行われた「郵政改革」に並ぶ日本の戦後構造を大きく転換する大きな改革となります。

現在急速に拡大していることの一つに、農家が法人組織として自分の農園でとれた作物を自分で販売をするということがあります。
間に農協などの別の組織を仲介させないことによりマージンを発生させずに利益を生産者が得ることができるという売り手側のメリットとともに、買い手側にとっても購入をする農家をはっきりさせることができるという大きなメリットがあります。

これまではインターネット通販として個々人で小さく行う販売サイトが数多くありましたが、新しい農家の販売を促進していくということで新たに「Ragri(ラグリ)」というサービスが登場しています。

「Ragri」は2017年より楽天が広島県神石高原町と協定を結んで行っているもので、消費者から農作物を先に受注しそれから栽培を開始するという独自のサービス内容をしていることが特徴です。

もう一つの事業の柱として「Ragriブリッジ」という、後継者不足に悩んでいる農家に新たに農業に従事したいと考えている若手人材を紹介するというサービスも展開しています。

現在も「Rakuten Ragri」としてより多くの消費者のニーズにあったサービスを展開していることから、農家から直販で農作物を購入したいという人も、これから農業に従事したいと考えている人も一度チェックをしてみてもらいたいです。

新鮮な100%オーガニック定期便

「Ragri」で行っているEC事業として、「オーガニック」および「特別栽培農作物」の2つが扱われています。
この2つは無農薬や減農薬による特殊な栽培方法によるもので、収穫まで非常に手間と費用がかかるため大量生産が難しいという問題があります。

そこで「Ragri」ではあらかじめ受注をした作物をそれぞれ希望に沿った製法で作っていくという方式となっているので、生産者側にとっても多くのメリットが生まれます。

購入をする側は「Ragri」の公式サイトから生産者リストを選び、注文後に自分の頼んだ作物がどのような生育状態であるかをチェックすることができます。