農業競争力強化支援法案について

経営統合の意義とは

農業競争力強化支援法について、お話します。
まずは、経営統合の意義についてです。

オイシックス株式会社と株式会社大地を守る会と経営統合を例にとってみましょう。
上記の2つの会社は、どちらも、有機、特別栽培の農産物や無添加加工食品等の食品宅配を展開しています。
こちらの2つの会社は2017年10月、農業競争力強化支援法に基づき、統合されました。
農林水産省の第一号案件です。

この統合の意義は、この2つの会社が統合されることにより、自然派食品宅配市場において、両社はナンバーワンになるということです。
そして、生産者数においても、全国2700名の農業生産者をネットワークする企業になり、会員数も約183000人になりました。
このように、大きな企業となり、生産者と会員をつなぐことで、農産地と食卓を太いパイプでつなぐことが出来るようになったのです。

具体的内容も知りたい

オイシックスと大地の会が手を結ぶことで、マーケティングのノウハウ、販売サイトの共有もでき、売り上げ拡大を目指し、大地の会はカタログ中心でしたが、インターネット販売を拡大できるようになるでしょう。
そのようにすることで、生産者と消費者の距離をますます、縮められるようになるのです。

例えば、オイシックスの人気商品である「時短ミールキット」は、使いたい分の野菜がカットされてセットになって売っています。
その商品を更なる顧客の拡大を見越して、製造工場の生産力を2.5倍に増強するのです。
そうすることで、「時短ミールキット」の売り上げ拡大をねらえます。

農業競争力強化支援法とは何の事か

農業競争力強化支援法は、農業が将来的に発展していくために作られた法案です。
まずは、経済社会情勢の変化と共に、その構造改革を推進させます。
さらに農業者にとって難しい「良質かつ低廉な農業資材の供給」「農産物流通、加工合理化」を図るために、国が施策を定め、農業資材、農産物流通について事業者と事業再編を促進させるのです。
このようなことから、農業の競争力強化を図るという法案が農業競争力強化支援法となります。

こういった法案は、何よりも農業発展を願い、作られたものです。
そして、農業発展の一端として、オイシックス株式会社と株式会社大地を守る会と経営統合があったのです。
この2つの統合された会社は「オイシックスドット大地株式会社」となりました。
統合により、生産者ネットワークや物流面でシナジーを生み、更なる市場の拡大を狙えるでしょう。

今後の更なる発展が楽しみなオイシックスドット大地株式会社です。
生産者と食卓をつなぐネットワークがより身近なものになれれば、農家の生産性にも良い影響を与えるでしょう。
こちらの会社やこちらに野菜を提供する生産者のますますの発展を願います。
より良い農産物を提供するためには「農業の競争力」は必要なものです。