農林水産省が進める「農業女子プロジェクト」とは?

「農業女子プロジェクト」の概要・コンセプトの紹介

「農業女子プロジェクト」というのは、民間企業や団体と農業に従事している女性とを国の政策として結びつけ、新たな農業の価値創造を目指していくという趣旨のものです。

提携をする民間団体や企業などは、農業に従事している女性というコンテンツを様々な形で生かしていくことができるということで、女性の農業への従事を促進しまた農業という仕事全体を世間に認知させていくということができます。

対象となっているのはプロジェクトに賛同をした企業および女性で、両者が提携をすることにより新たな商品開発をしたり情報発信をお互いに行ったりということをしていきます。
コラボレーションの形として提唱されているのは全部で3種類で、「生産力「知恵力」「市場力」という分野としています。

それぞれ具体的に説明をしていくと、まずは「生産力」というのは農業女子により生産物を販売するときの環境整備や、企業活動でどのように農産物をセールスしていくかということを考える活動のことを言います。

次の「知恵力」というのは農業を経験したことをもとにした商品やサービスの開発や情報発信の方法を考えるというもので、既存商品をより良いものにしてくための戦略を考えていきます。

最後の「市場力」は、女性目線を意識して商品にありがちな不満や改善点を考えそこから商品・サービスのブラッシュアップを目指していきます。

この3つを総合して目指すのは、「農業女子」というブランドの確立とそこから企業の製品・サービスの付加価値を創造するということです。
キャッチフレーズとして「強く優しく未来を変えていく」ということが掲げられており、今後もより一層の活動を広げていくことが計画されています。

現在行われている具体的な「農業女子」活動

既に運営が開始されている農業女子プロジェクトとして代表的なものを紹介します。
まず全国規模で開催されているのが「ひめこらぼ」という農林漁業に携わる女性経営者や若手女性農林漁業者を育成するてあめに、情報交換や交流をしていくネットワークです。

このネットワークでは、今大注目の6次産業の推進や町おこし、仕事おこしといったことを様々なテーマで共有していくことを目的にしています。
参加をするために特に資格は必要なく、活動の趣旨に賛同すれば誰でも参加可能で会費もありません。
公式サイトより申し込みをすることで最新のイベント・セミナー情報を入手することができます。

地域規模では、北海道や東北地方、中部地域などなど農業が盛んな地域で女性農業者をつなぐためのグループが形成されているなどといったことがあります。

それぞれの地域ごとに特産品は異なりますので、その地域で多くとれる農産物の情報共有をしていくことができます。