農業新規開業のコツ

農業の新規参入の相談はどうしたらいい?

農業の新規参入の相談はどのようにしたらいいか、武蔵野銀行の例を挙げてお話します。
武蔵野銀行では、2008年から、農業支援チームという農業の相談等を承る部門があるのです。
農業支援チームは現在は、農業担当となっています。

そこでは、農業新規参入の話はコンスタントにできるようです。
特に建築土木関係の会社からの相談が多いとのこと。
といいますのも、重機を使っているということ、従業員の高齢化ということもあります。

高齢化となった従業員は土木では働けませんが、農業であれば、再雇用できるということです。
儲けを大きく出すというのではなく、そういった高齢化した従業員の給料分を算出したいということになります。
そう言った目的で、農業を活かしたいということなのです。

商品単価は安い

農業の世界は、単価が安いです。
1億、2億を稼ぐ土木関係とは違います。
農業は100万、200万という世界ですから、単価の考え方すら、違うのです。
ですから、参入前には、よく考えた方が良いでしょう。

農業において、ある程度、値が張るといわれるのは、畜産ですが、参入コストは大きいです、。
牛や豚を買う、コストもありますし、育成となるとそれなりの技術が必要ですから、異業種からの参入では無理でしょう。
このような単価を知らずに気軽に参入するというのは考えものです。

それでも、やりたいというのであれば、目標を考えて下さい。
どのような形にするかです。
本業か、新事業として会社の別の柱にするかを決めるだけでも違います。
それに向けて、体制を整えなければいけません。

技術と売り先はどうする?

新規参入を考える場合、どこで売ればいいかと迷うことでしょう。
埼玉県であれば、スーパーの直営所、民間の直営所があります。
他の地域でも、そのような場所があるものです。
野菜でしたら、売れるものですから、売り先はわりとあります。

ここで、だいじなのは、作る技術です。
経験を積まないと、良いものは作れません。
となると、新規参入でしたら、なおさらのことで、早めにこういった技術を身に付けるべきでしょう。

物が作れないと、売るということはできませんし、売れる物を作らないといけないのです。
画期的ではありますが、売れるかわからないような珍しい作物をつくったら、売れたという事例もあるようです。

そして、作る上で難しいのは、地域ごとに気候や土壌に違いがあること。
違う都道府県で勉強すると、その違いが露わに出てしまい、やりにくいかもしれません。
同じ地域でも、土の質に違いがあるのですから。

参入を決めたら、早めに飛び込みましょう。
とにかく、早く技術を獲得すべきです。
案外、考え方が柔軟な異業種からの参入の方がうまくいくということもあります。
経験をうまく生かし、協力者を作り、頑張ってみてください。

武蔵野銀行も良い協力者になってくれます。
定期的なセミナー等の勉強会がありますから、こういったところから、新規参入というのもありでしょう。