静岡の最先端農業プロジェクト

AOIパークって、どんなところなの?

AOIパークは、静岡県沼津市西野にあります。
場所は三島駅から車で約40分にあります。
山の上にあり、茶畑、駿河湾、富士山が見えます。
東海大学旧校舎を改修して、作られたのです。

この建物の1階と2階がAOIパークです。
1階は研究エリアで、県農林技術研究所次世代栽培研究センターなど3つの機関とAOI機構が入居しています。
2階はレンタルエリアで、有機液肥を使って、閉鎖環境で育苗されたトマト大苗の定植後生育評価を行う(株)アイエイアイ、生食ケールの養液栽培方法の基礎研究を行う(有)石井育苗場など、農業関係の研究や開発を行う7社、新しい農業関係の事業を支援する3事業者が入居しています。

このように、AOIパークには、農業に関する研究機関が多く入居し、先端農業プロジェクトを進めているのです。
テクノロジーで農業の生産性を上げることがその目的になります。

先端農業プロジェクト概要を知りたい

先端農業プロジェクトは、先端的な科学技術、ものづくりの技術を農業の分野に応用して、農産物の高品質化、高機能化、高収量化、低コスト化を目指すというものです。
つまり、このような技術で農業をハイテク化するということで、今までの農業のやり方を革新させます。

見習うのは、農業先進国のオランダです。
オランダの人口は日本の13%、農地面積は九州程度なのに、農業先進国でアメリカに次ぐ第二位の食糧輸出国になります。
農地面積は日本の方が約2.4倍と大きく、農業就業人口は20倍と日本の方が多いのに、明らかにオランダよりも技術面で遅れをとっているのです。

設備について

AOIの設備で素晴らしいものの一つに栽培ユニットがあります。
温度、湿度、CO2濃度が固定され、植物の苗の生育状況を検証できるのです。

また、栄養素の高い高機能野菜の開発、育成期間の短期化、発芽率の効率化を図ることが可能になるような研究設備もあります。
さらに、先端計測技術も導入し、植物性のカビで農作物がだめになるのを防ぐために、発症前に早期診断で検知可能となる設備もあるのです。
このようなカビを防ぐことが出来れば、ムダになるような農作物がなくなるかもしれません。

また、慶應SFCの研究所のラボでは、ゲノム編集技術があります。
ゲノム配列の任意の場所を削除、置き換え、挿入といった新しい遺伝子改変技術が研究されています。
その技術を植物に応用できる研究もされていくようです。
さらに「メカバイオロジ―」という新しい分野の研究もあるようです。

このように、数々の先端農業技術を研究できれば、日本の農業の未来は明るいでしょう。
AOIパークに期待したいものです。