米国の農業効率と担い手や発展性

アメリカにおける農業の効率とは

アメリカの農業が大きく変化したのは1950年以降です。
目覚ましく変化したのは、農業効率の向上でした。

原因は、科学技術の進歩と考えられます。
それによって、アメリカの農業は世界で有数のものになりました。
なんといいましても、高い生産性が目を見張ります。
農産物においては、著しく増産されました。

原因は、農業の機械化、農薬、化学肥料が使われるようになった事、土壌の管理が徹底されたことが大きいでしょう。
さらに、工業的農業とも言われる経営形態になったことも影響されています。

それと共に、農業従事者は減りました。
機械化によって、人手はいらなくなったからでしょう。
ここでも、アメリカの農業の効率の良さが目立ちます。

現在、アメリカでは小さい農家は大きな農家に吸収されています。
また、より大きな農地がより少ない数の農業従事者によって管理されています。

担い手は家族

アメリカの農業は、機械化により、労働力がそれほどいらなくなりました。
その結果、農業に従事する人は減り、ほとんどが家族で営むという傾向にあります。

ここで、人数の推移を見てみましょう。
1950年は800万人弱だったのが、2000年には約200万人に減少したのです。

アメリカでは、ほとんどの農場は家族経営で成り立っています。
1997年にはアメリカにある全ての農場のうち、ほとんどとも言える86%が個人や家族の所有でした。
こういった農場で生産される農産物の売上高となると52%です。
そして、アメリカでも、世界の他の国々と同様に農業の担い手の年齢は高くなっています。

但し、時給にすると、年々上がっていることになっていますから、収入はあり、生活は、それほど大変ではないかもしれません。
家族で働くので、人を使わないでも済むというのも大きいでしょう。
担い手としては、家族がいますから、安心できるようです。

大規模企業農場の発展について

アメリカでは、過去50年間、大規模農業の数は増加しています。
農業生産の効率が向上していることが主な原因でしょう。
しかし、その一方で、小規模農場の数は減ってきたのです。
実は、大企業が、大規模農業と競争できないような小規模農業を買収していったのがその原因になります。

現在、アメリカで、農場数が最も多い地域は、南部および中北部です。
規模が大きいのは中北部と西部になっています。
これらの地域は土地が肥沃なので、農場に向いているのです。
また、平地であるため機械化工業を大規模に行えるという特典もあるのでしょう。

このようにして、アメリカの大規模企業農場が発展してきたのです。
効率の良い発展の仕方といえます。
企業経営であれば、安心できるでしょう。